UofT (トロント大学) 留学体験記🇨🇦

東大からトビタテ留学japan多様性人材コース11期生として、現在トロント大学に交換留学中の3年生。日々の生活とか、たまに考えたこととか、ごちゃまぜのブログ。

Fall semesterを終えてのざっくりした感想(授業とか、留学生活全体に対して)

お久しぶりです。旅行に課題に、加えて怒涛のテスト期間に、色々と追われていたことを言い訳に更新できていなかったブログをそろそろ再開しようと思います(年も明けたということで)。

2019年9月から12月の長かったFall semesterが終わり、そろそろ次のWinter semesterまで始まってしまいそうなので備忘録として色々感想を書き留めておこうと思います。

授業

まず、授業としては私は3つのコースを履修していました。

1つ目はPOL208Y1というコードで認識されている、国際政治の入門編のような授業で、これはFall semesterだけでなくこの次のWinter semesterにも開講される、1年間にわたって履修する形式の授業です。
2つ目はRLG204H1というコースで、これはイスラム教について、その歴史的な成り立ちからイスラム教を構成する基礎、思想、そして現代におけるイスラム教の立ち位置など、イスラムについて歴史にとどまらず様々な側面から学ぶ授業でした。
3つ目はNMC278H1というコースです。このコースでは現代の中東の情勢がどのように構築されていったのか、主に19世紀以降の中東の歴史的事象を学ぶことによって紐解いていく授業でした。

上記の2つの授業は最初の授業と違い、このFall semesterで履修が完結するものでした。
また、どのコースも講義以外にTutorialという少人数制のディスカッションクラスを受講しなければ行けなかったり、週2コマで開講されていたりしたので、コマ数としては週6コマでの履修をしていたことになります。

この週6コマという数字、日本の大学と比較するとめちゃくちゃ少なく感じるかもしれません。私も最初履修を決めているとき、なんだこれ余裕やん、とタカをくくっていました。
しかし、このように完全にトロント大学での授業を舐め腐っていた私は後々本当に痛い目を見ることになります。

まず、どの授業も毎回出される課題の量がえげつない。semesterの後半になるにつれてなんとか慣れていくことができたのもの、毎週数百ページものリーディングを、日本語ではなく英語で(あたりまえではありますが)こなすことは思っていたより相当大変で、正直にいうと課題文献の一部を読み終えられずに授業に出席することもしばしばありました。

そして、評価方法がとてつもなく厳しい。私の所属している東京大学では、多くの授業で学期末のテスト前日に一夜漬けで勉強して、テストさえパスすれば単位がちゃんとくるし、特にシケプリ制度が整っているような授業では出席すらしなくていい、みたいなものが多数を占めていました。

しかし、トロント大学ではテストでいい点数を取るのはもちろんのこと、その他にBook Essay(課題図書を読んで、その文献に対してのCriticalな考察を綴るタイプのレポート)、Essay(日本の小論文的なもの)、ディスカッションクラスでの貢献度、そして毎回の授業への出席、ここまで全て揃えてやっとこさ単位が来る、といった授業ばかりでした。しかも採点がめちゃくちゃ厳しい。
一番ショックだったのは、私が1週間かけて作成し、これで完璧やと思って提出した、第一次世界大戦以降の中近東での列強諸国による人種隔離政策とnation establishment,、難民キャンプの関係性についてのBook Essayが69%と採点されて返ってきたことですね。あの時はマジでへこんだなあ。


このように授業の負担がめちゃくちゃ重く、想像以上に勉強漬けの日々を送っていました。もちろん勉強疲れた、遊びたい、しんどい、と思った部分も往々にしてありましたが、1週間の一番の楽しみは授業に出席している時間でした。
なんせ、授業が本当に面白い。内容もそうだし、何より教授たちの「生徒に教える」ことに対する熱量がすごい。
これはおそらく大学のシステムに起因するものだと思いますが、トロント大学で授業をしている教授は自分たちで講義をする、という選択を行なっているので、日本の大学だとおろそかにされがちな教育者としての役割を大切にしてくれている教授が多いような気がします。
初めてイスラムの授業を受けた時、教授のあまりの熱量に感動して泣きそうになったことを思い出します。懐かしい。


まあこのようにざっくりと学習面に対する感想としては、このFall semester かなり楽しめたし、日本では学べなかったであろう方面への見識が格段に増えたし、それなりに納得のいくものだったかな、と思います。

けれど、留学全体としては反省するところも結構ありました。

留学生活全般

まず、1つ目の反省点は学習面の忙しさとトロントの寒さを言い訳にして、これまでの私では考えられないほどのザ・引きこもり生活を送ってしまったことです。

平日は授業を受けに行く以外ではほぼ外出せず、休日に至っては家にこもって課題をするかNetflix漬けの日々を送っていました。
今考えると、もっと友達とどこかにお出かけするとか、留学生との交流イベントに積極的に顔を出すとかするべきだったなあとかなり反省しています。


また、未だに自分の英語会話能力に自信が持てなさすぎて、自分から他人に喋りかけることへのハードルが日本にいる時に比べて格段に高かったことも痛感しています。

1回仲良くなった友達と英語で喋ることに対してはかなり抵抗がなくなり、そこのところは留学前から少しは成長した気がします。が、新しく友達を作ろうとするような場面とか、そこまでまだ仲良くなれていない友達と喋る時とかだと、どうしても自分が今正しい文法で喋れてるかが気になったり、なんとなく緊張してしまってとっさにめちゃくちゃ簡単な英単語が吹っ飛んで会話に詰まったり、正直まだまだなところが多いです。

改善する方法としては、経験則的に自分がちゃんと伝えたいと思ったことは、時間をかければ絶対伝えられるくらいの英語力は身についてきた気がするので、もう少し細かいミスとか気にせず自信持って自分から声かけてみたり、多少複雑なことととかくだらないことでも意識して口に出してみるようにしようと思います。



Fall semesterに関するgeneralな感想としてはこんなところですが、履修していたそれぞれの授業に対して考えたこととか、留学中に色々感じたこととか、他にも色々あるのでこれから追ってまとめていこうと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました:)