UofT (トロント大学) 留学体験記🇨🇦

東大からトビタテ留学japan多様性人材コース11期生として、現在トロント大学に交換留学中の3年生。日々の生活とか、たまに考えたこととか、ごちゃまぜのブログ。

自己紹介と、純ジャパの私が留学を考えるようになったきっかけ

はじめまして。現在、トビタテ留学JAPAN多様性人材コース11期生として、東京大学からトロント大学に交換留学をしているNanamiです。

 

東京大学では3年生で、教養学部後期課程教養学科総合社会科学分科国際関係論コースという死ぬほど正式名称の長い学科に所属しています(長すぎるので非常に簡潔に省略して、学内の人から国関と呼ばれている学科です)。

 

具体的な内容としては主に国際政治、国際法などを軸にしつつ、より詳しい国際政治理論を中心に扱う授業や、自分の興味領域であるイスラームの政治思想や中東の国際政治に関する授業などを受講していました。

 

現在は東大の全学交換留学制度を使ってカナダのトロント大学に1年間の交換留学をしています。

 

 

*全学交換留学って?

全学交換留学は東大に在籍しつつ1年間海外の大学で留学生として授業を受けられるというもので、授業料は東大に納めていればおっけーです。

普通海外大学に私費で留学すれば年間授業料だけで数百万円払わなければいけないであろうこと考えると、かなりお得な制度だと思います(その分応募などの事務手続きにかなり時間がかかったりはしますが…)。

また、学科によっては海外大学で取得した単位を東大の卒業要件の単位として認定してもらえる可能性もあります。

この単位交換制度を利用して、留学に行っても学年を落とさずに4年で大学を卒業して行く人もちらほらいます。

私自身は自分のキャパがそこまでないこと、そもそも留学を決めるに当たって動機の1つが「まだ社会に出たくない!」だったこともあって、しっかり学年を落とすつもりです。

 

  1. 東大から留学制度の利用を考えている人は以下のリンク先から協定校などの詳しい情報を確認することができます。

https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/go-global/ja/program-list-USTEP.html

 

 

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写真:ナイアガラの滝の前

 

*トビタテってなに?

現在私はトビタテ留学JAPANの奨学生としてトロント大学に留学しています。

私がトビタテに応募した詳しい経緯や選考プロセスについてはおいおいまた書こうと思っていますが、ざっくりいうと官民連携で日本から海外への留学やインターンを考えている学生を応援してくれるシステムです。

毎月の奨学金や渡航準備費などを支援してもらえるし、なんと奨学金は返済不要の給付型です。

 

これから留学を考えている人、もしくは自分なりのプランで海外への渡航を考えている人にはとってもおすすめできるのでぜひ応募してみてください!

以下、トビタテの公式サイトです。

https://tobitate.mext.go.jp/

 

 

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純ジャパの私が留学を考えたきっかけ

 

前置きが長くなってしまいましたが、ここからは1番最初のブログ内容にふさわしそうな、私がどうして留学を決めたか、というテーマで、自分の備忘録も兼ねて少し詳しく書いておこうと思います。

 

私がぼんやりと、「あー将来海外に出たいなあ」と考え始めたのは中学3年生の時、学校の研修でオーストラリアに2週間ホームステイする経験をしてからだったと思います。

それまで私の唯一の海外経験はその前年に母と旅したシンガポールくらいで、幼少期を高知県の山の中で走り回って過ごし、小学校も東京の公立に通っていた私はれっきとしたいわゆる「純ジャパ」で、海外とも英語ともまったく無縁の生活を送っていました。

 

中学受験を経て入学した先は帰国生がたくさんいる学校で、それはもうめちゃくちゃ劣等感に苛まれてました。

廊下ですれ違ったら同級生の友達が超高速で、おそらく英語であろう言語を使って、私にはまったく理解のできない話をしてる。

 

それまで日本語に囲まれてすくすく育ってきた私は急に異世界に放り込まれた気分でした。

結果的に、純粋に彼らがかっこいいなあと憧れる気持ちと、英語なんて一切門外漢だった自分が悔しい気持ちとで、私の「英語」コンプレックスが確立され、このコンプレックスはこのブログを書いている今現在まで私の中で圧倒的存在感を誇ることになります。

 

けれど、その中でも先述したホームステイを経験して、拙いながらに英語を使って多様な人とコミュニケーションを取れることの楽しさに不覚にも目覚めてしまいます。

 

大学入学と転機

大学に入ってからも依然として英語コンプレックスを持ち続けていた私は1年生の夏休みに海外に行こう、語学留学して英語喋れるようになろう、と決意。母親に留学費用を出してもらえるよう頼みに行きました。

が、この嘆願は一蹴されることになります。

 

「は?語学留学?今更何言ってんの?そんなんで海外行く意味ないでしょ。せめて留学するなら英語を目的化しないでちゃんと勉強しに行きなさいよ。単なる語学留学にお金とか絶対出さないから。」

 

…いやいやいや。今更も何も、今まで語学留学したことないしまだ英語も全然できないのに厳しすぎないか?

 

とは思いつつ、お金がなければどうしようもないので、TOPSという、オックスフォード大学と東京大学が連携して開催している1ヶ月のサマープログラムに参加することになります。

オックスフォード大学では主にCommon Law, Contract, そしてGreek Classicsを勉強したんですが、もう授業が最高に面白かった。

 

それまで、正直言って大学の授業が楽しい、なんて一度も思ったことがなかった私にとってはまさに目からウロコの経験でした。

まず東大と違って授業は全て少人数制。しかも一方向の講義ではなくて、教授が生徒に質問を投げかけ、生徒がそれに答えながらちょっとずつ内容の核心にに近づいていく、みたいなinteractiveな形式。

 

 

圧倒的に英語力は足りてなかったけれど、全てが新しくて、自分が主体性を持って講義に望む感覚が心地よくて、

「ああ、ちゃんと短期とかじゃなくて長期の海外留学をしたいなあ」

と考えるようになりました。

 

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そこからもまあいろんな偶然やら転機やらが積もりに積もって今こうしてトロントでブログを書いているわけで、

 

①どうしてトロント大学にしたのか

②そもそもなんで国際政治やイスラームの勉強をしてるのか

③なぜトビタテの「多様性人材コース」生として留学させてもらってるのか

 

などなど、あまりにも長くなりそうなので次回のブログでちょこちょこ書いて行こうと思います。

 

 

あ、ここまで書き忘れていたので少しこのブログを開設した目的について(最初に書けよ…)。

 

*このブログの目的

このブログは、東大生として、というよりトビタテの奨学生として、「留学」のリアルな体験を日記的に記録して、少しでも日本からの留学を考えている方達に留学が実際のところどんなものなのか伝えること、そして願わくは

「こんな純ジャパでちゃらんぽらんな奴でもなんとか留学して生きていけてるんやな」とか

「留学ってこんな感じなのか、案外なんとかなりそう」

みたいな安心感というか、留学へのハードルを下げるというか、とにかく迷っているかたへの後押しが少しでもできれば幸いです(そのために私自身がちゃんとサバイバルできることが必要条件ですが…笑)。

 

 

長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございました:)