UofT (トロント大学) 留学体験記🇨🇦

東大からトビタテ留学japan多様性人材コース11期生として、現在トロント大学に交換留学中の3年生。日々の生活とか、たまに考えたこととか、ごちゃまぜのブログ。

ほんとに単なる偶然から、自分にとってとても大切な人に出会えた話

おはようございます。
トロントでのホステル暮らしも残すところ後1日になり、寮に入居できることにワクワクしつつ、少し寂しくも感じています。


唐突ではありますが、中東情勢、おとといあたりからほんとに胸糞悪いニュースが続いていて心配なところです。
イラン・アメリカ間の緊張が高まると、当然イラン・イスラエル間での緊張も連鎖して高まることが予想されるので、5月からイスラエルへの渡航を考えている私にとっては少なからず影響がありそうです。

昨日は夜寝つく前に中東情勢の記事をTwitterなどで確認しすぎたせいか、自分がイランにいて、戦争が実際に発生し、イランがアメリカから空爆されて焼け野原になる、みたいな強烈な悪夢を見てしまいました。
たった今、私ができるのは戦争に至らないよう祈ることだけだと思うと本当にはがゆいし、無力感に苛まれます。



話題は一変しますが、ついさっき、このホステルで知り合い仲良くなった女性がモントリオールの自宅へと帰路につくということで、お別れをしていました。

彼女と知り合ってからたった1日にもかかわらず、私にとって彼女は本当に大切な存在になりました。
詳しくは前回の記事に書いてありますが、彼女からは本当に多くのことを学びました。


彼女と色々と話している中で、私が一人っ子で、シングルマザーの元で育って、しかもあまり母との仲が良くないんだよね、という話をした時、彼女は目に涙を浮かべながら私の話を聞いていました。

"You are too alone, your friends must be like a family for you. A good thing about friends is, unlike our own families, we can choose who to be friends with. And, I think they are so important especially for you."

彼女の言葉を聞きながら私の方までもらい泣きしそうになってしまいました。
まさにここ数日私が感じていたことをズバリ言い当てられて言語化されてしまったというか。

ちょうど昨晩、instagramでポストをすると、ここ最近会えていない友達も含めてたくさんの友達が会いたい、とか、留学応援してるよ、みたいなコメントをくれました。
本当にありがたかったし嬉しかったし、励まされました。よっしゃこっからまた次の学期も大変だろうけど頑張るっきゃない、と。



また、彼女からは母との関係についてこのようにもアドバイスされました。

"You and your mom both cannot justify yourselves. And if you feel like you are being controled, you have to tell her what you expect from her without arguing and being overwhelmed by your emotion. Love is what is opposite to controling. And, you should really talk with her."

"Everyone deserves the second chance, and we have to be forgiving towards others as we always make mistakes."

多分、これらのことがすでに内面化されてる人にとったら、いや人として当たり前やん、とか、何を今更、みたいななんでもない言葉に感じられるんだと思います。
けれど私には、特に母との関係で私に欠けていたのってとことんこれらのことに尽きるなあとしみじみ考えさせられました。

二度と母と仲良くなることはないだろうし、なりたくもないわ!みたいな。

けれど、母が生みの母親である事実は一生変わらないし、彼女が言っていた通り自分自身の態度や行動を"justify"するために、どんなに仲が悪くても実は母が私のことを心配してくれているとか、そういう自分にとって都合の悪い事実は直視しないようにしていました。

実際、今朝、ホステルを旅立った彼女と話す前、母からは中東情勢について喚起してくれるメッセージや、イスラエルでのインターンの代替案としての渡航先を紹介してくれそうな知り合いの人がいるから連絡とろうか?といった内容のメッセージを受け取っていました。


おそらく、今までの私ならこのようなメッセージを見てもなお、まあ一応書面上親権持ってるし、さすがに死なれたら後悔するかも程度の表面的なもので送ってきただけなんだろうな、みたいな死ぬほどひねくれた反抗期のクソガキみたいな受け取り方しかできなかったと思うし、母からのメッセージがどれだけ自分にとってありがたいものか、factベースで受容することができなかったように思います。
(彼女からは、私やあなたみたいな人間は、他人の感情を予測して読み取るだけじゃなくて、もっと実際に起きている事実に基づいて客観的に物事を判断する姿勢を保つことが大切だと思う、というアドバイスも受けていました。)


去り際、"I am going now, but before I'm leaving, I wanna hug you." と言って抱きしめてくれて、しかもモントリオール来るときは教えてね、郊外だから中心部からは離れてるけれど、あなたならいつでも喜んでうちに迎えるよ、と言ってくれた彼女のことを勝手にではありますがもはや第二の母のように感じてしまいました。



この出会い、もし私が昨日の朝もっと朝ごはんを早く食べ終えていたら、もし彼女がチャイナタウンに行って来ると声をかけてくれたとき、自分も同行したいとオファーしなかったら、もし彼女が7歳の双子の母でありながらつい最近離婚したという話を聞いて、遠慮して自分が聞きたいこと、悩みを正直に打ち明けなかったら、こんな素敵な出会いをすることもなかったし、私に欠けていた多くのことを学べることもなかったんだろうな、と思うと、本当に不思議な感じがするのと同時に、一期一会の大切さとか、留学での出会いってほんとに貴重なものになるんだなあとか、色々と考えて感極まってしまいました。


とにかく、年明け早々トロントに一人ぼっちで寂しさを感じていた私をこんなにもあったかい気持ちにさせてくれた彼女には感謝の意しかありません。
本当にありがとう。